2024年6月に印西市西の原に開業した、いんざい糖尿病・甲状腺クリニックの高橋紘院長にお話を伺いました。院長は、東日本大震災時に災害医療に携わった経験から、患者さんの声に耳を傾け、心に寄り添った医療の重要性を追求し、提供されています。

　クリニックでは、糖尿病専門医・糖尿病特定認定看護師・管理栄養士が連携し、チームによる質の高い医療を提供しています。看護師は、患者さんから症状やライフスタイルを丁寧に聞き、医師が診察・検査を行った上で、100人100通りの最適な治療を、患者さんのライフスタイルに合わせて提案しています。そして、管理栄養士が、糖尿病や高血圧・脂質異常の治療において大切な食事指導を行なっています。

　糖尿病は、何らかの原因で膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用不足によって、血液中のブドウ糖が増え過ぎてしまう病気です。

　血糖値が高い状態を放置していると、動脈硬化が進むことで様々な合併症が進行して（腎機能が低下して透析が必要になる、網膜出血にて失明する、心筋梗塞、脳卒中などの原因にもなります）、健康寿命を短くしてしまいます。喉が渇く、尿の回数が増えた、甘いものが欲しくなる、体重の減少等の症状がある方は、お早めに受診ください。

　インスリン治療中の患者さんでは、自宅にて血糖自己測定を行なっています。血糖値を測定するリブレは、直径約2センチのセンサーを、腕に装着することで24時間連続して血糖値をリアルタイムにスマホに送信して自分で数値を確認できます。患者さんは食事前後や睡眠中の血糖値を意識できるようになるため、減薬や生活習慣の見直しにつながることが期待されます。

　また院長は生活習慣病の専門医（内分泌代謝科専門医）でもあります。高血圧や脂質異常・尿酸の専門的治療を、的確に状態（採血や動脈硬化の検査など）を把握した上で食事指導や内服治療を行っていくとのことです。

　医療機器も充実しており、HbA1c・血算・血糖値、尿検査は数秒～数分で結果が出るため、当日に結果をご説明することができます。院内で動脈硬化（血管年齢や頸動脈エコー）などの検査も実施可能です。

　穏やかで物腰柔らかく優しい高橋院長、看護師さんたちもとても親切で、優しく、雰囲気の良いクリニックでした。

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