杉村楚人冠記念館 夏季企画展 杉村楚人冠生誕150年記念展示
「杉村楚人冠の青少年時代」~名ジャーナリストの原点を探る~

 今年、杉村楚人冠は生誕150年を迎えました。それを記念して、我孫子市村杉楚人冠記念館では、楚人冠の青少年時代に焦点を当てた展示を行ないます。
 和歌山に生まれた杉村広太郎は、どのような人と出会い、どのようなことを学んで、ジャーナリスト杉村楚人冠となったのでしょうか。残された資料や書簡をもとに、楚人冠の青少年時代を紐解きます。 ※本展示では趣旨に基づき、楚人冠を「広太郎」と呼びます。

展示

ジャーナリズムの目覚め

 広太郎は幼い頃から日記に興味を示し、自らも学校であった出来事を書き残すようになりました。広太郎による詳細な日記の記述のおかげで、当時の和歌山中学で起きたストライキの顛末を知ることができます。この出来事をきっかけに広太郎は中学を退学し、上京を果たすのです。この中学校で、広太郎は後の親友と出会うこととなります。それが、古河勇です。
そんな古河は中学退学後に広太郎と、『天外散誌』と名付けた雑誌による文通を始め、その仲を深めていきます。 (批評の力をつける)

 広太郎は、青年文学会が発行する『青年文学雑誌』等の公刊雑誌へと活動の幅を広げていきます。
大家ありきの『青年文学雑誌』を、会員の意見発表と討論の場である『青年文学』へと押し上げたのは、広太郎でした。 広太郎は着々と批評の力をつけていくことになります。(英語を極める)   広太郎は本格的に英語を学ぶために国民英学会に入学し、強い師弟関係を結ぶこととなる博言博士イーストレーキと出会い、認められます。(宗教を深める)   広太郎は、仏教だけでなくキリスト教も学んでいた古河の勧めで、キリスト教の一派ユニテリアンの学校である自由神学校に入学します。   ここで広太郎は、仏教と他の宗教を比較して共通点や問題点を見出す視点を身につけました。

日にち
令和4年10月2日(日)まで
時間
9時から16時30分(入館は16時まで)
休館日
毎週月曜日 (月曜が休日の場合は直後の平日)
入館料
一般300円・高校・大学生200円・中学生以下無料
アクセス
我孫子市緑2-5-5
    ・JR常磐線・成田線我孫子駅 南口下車徒歩9分
    ・阪東バス 緑一丁目またはアビスタ前下車徒歩5分
駐車場
無し。公共機関をご利用ください。
    

※新型コロナウィルス感染症の影響で予定が変更・中止される場合があります。

★お問い合わせ/我孫子市杉村楚人冠記念館

TEL:04-7187-1131