新・印西八景に選ばれている「大六天」は身近な眺望スポットです。

 木下街道(千葉県道59号市川印西線)「永治簡易郵便局」の交差点を入り、永治プラザの前を進むと大六天の看板があります。
 大六天神社・手賀沼干拓発祥の地の石碑・子手君頌徳碑・高松宮殿下お手植えの松・休憩所をぐるっと回ることができます。石碑等ひとつひとつの由来を見ながら散策するのも楽しそうです。
 大六天神社は、木々に囲まれた中に鎮座する、石祠の神社です。江戸時代から手賀沼の水害が及ばぬ高台に社を建て水神の怒りを鎮めようとしたともいわれています。周囲は石畳の散歩道になっています。
 大六天休憩所から眼前に広がる水田の彼方に手賀沼の美しい水面を望むことができます。天気が良ければ遠くに筑波山などの山並みが眺められます。
 印西の北西にある手賀沼は、江戸・明治の時代は「つ」の字形の一つの大きな沼であったが、明治から大正にかけての干拓・新田開発のため、北部手賀沼と南部手賀沼に二分されました。以前は生活排水で水質が悪化しましたが、現在は多くの人の努力によって昔の姿を取り戻しつつあります。

 晴れた日に、広がる景色を見に行ってみてはいかがでしょうか。自然の中で風を感じ、ゆっくり風景を見ているだけでも、和やかな気持ちになりそうです。

【大六天】

印西市観光協会「新・印西八景」に選定

◎JR木下駅または北総線千葉ニュータウン中央駅から、ふれあいバス西ルートもしくは布佐ルートで、「永治」下車、徒歩5分

◎駐車場…有

①大六天神社
祠に宝暦二年(1752年)の銘文があることから、遅くとも江戸時代には建立されたと考えられます。
②手賀沼干拓発祥の地
昭和44年、手賀沼開拓事業の完成を記念して建立された石碑です。江戸時代に始まる手賀沼開拓事業の歩みが記録されているほか、大六天を訪れた名士の名前も記録されています。
③子手君頌徳碑
ここ大六天が所在する、旧栄治村浦部出身の名士、子手理右衛門をたたえる石碑です。利根川・手賀沼の治水や教育などの分野で功績を残し、郷土に尽くした人物であったことが読み取れます。
④高松宮殿下お手植えの松
昭和28年、国による手賀沼干拓事業の開始に合わせ、自らこの地に赴いた高松宮殿下によりお手植えされた松です。戦後の国土回復を願い、日本各地でお手植えが行われた記録が残されています。

※①~④案内看板参照(印西市)