秋色に染まる紅葉散歩

 印西市木下の万葉公園では秋が深まるにつれて園内の木々が色づき始め、訪れる人々を楽しませています。

 例年11月中旬には紅葉が見頃を迎え、モミジやケヤキ、イチョウなどが鮮やかに赤や黄色へと変化します。特に晴れた日には光が差し込み、木々が一層輝きを放つ美しい風景が広がります。園内には遊歩道や東屋なども整備され、のんびり散策する人の姿も多く見られます。

 万葉公園は、季節を感じられる身近な憩いの場として親しまれています。春の桜や初夏の新緑、そして秋の紅葉と、四季折々の変化を楽しむことができる場所です。特に秋は空気が澄み、木々の色づきが際立ちます。

 園内には解説板なども設けられ、木々の名前や特徴を学びながら散策を楽しめるようになっています。園内には小さな池もあり、水面に映る紅葉もまた趣があります。

 万葉公園の名は、万葉集に詠まれた自然の風景を思わせることから名付けられました。園内の木々にも和歌に詠まれた植物が多く植えられており、文学と自然を感じることができる場所です。

 季節の移ろいを五感で感じられるこの公園は、子どもから年配の方まで、幅広い世代に親しまれています。

 優しいバリアフリー設計も整っており安心して過ごせます。

 これからの時期は朝夕の冷え込みとともに一層紅葉が深まり、色彩豊かな景色が広がります。見頃は11月下旬まで続く見込みで、平日でも来園者が訪れます。

 更に展望台に進むと、利根川の雄大な眺めも一望できます。また、公園内には国指定天然物「木下貝層」の露頭箇所があり、見学がすることができます。

 秋のひとときを木下万葉公園でゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。

■10万年の丘広場

 丘の下の地層には木下貝層が存在し、この木下貝層が10万年の時を経て形成されたことから名づけらました。10万年の丘広場には、藤棚や展望台を兼ねた東屋があります。

■木下貝層

 木下貝層として指定されている木下万葉公園内の露頭では、厚さ4・3メートル、長さ45メートルにわたって貝類の化石が密集する木下層の模式的な構造を観察することができます。 この地層からは100種類以上の貝類の化石が確認されており、基本的に暖流系、浅海性の貝類が多くみられます。また、木下貝層は露頭の表面が堅く固まっていることが特徴の一つで、古墳の石室石材や石灯篭などに利用されています。採集は法律により禁止されております。

 国指定天然記念物の木下貝層が県の石(化石)に指定、「千葉の地層10選」に選定されています。

【木下万葉公園】

場所
印西市木下1944番地
○JR成田線「木下駅」徒歩15分
○ふれあいバス東ルート西ルート中ルート「木下小学校下」で下車
駐車場