佐倉に秋の訪れを告げる「佐倉の秋祭り」が10月13日(金)・14日(土)・15日(日)に開催されます。

 佐倉の秋祭りは、五穀豊穣に感謝する秋祭りで、「麻賀多神社祭禮」が源です。江戸時代に土井利勝が佐倉城を築くと、佐倉城大手門のすぐ近くにある麻賀多神社は、佐倉藩の総鎮守となり、その神社の祭禮は歴代藩主の加護の下に発展しました。

 幕末から明治時代前期になると、新町六町と弥勒町が江戸から7基の山車・山車人形を買いつけ、宮御輿の渡御と合わせ、祭禮の華やかさは「佐倉新町江戸勝り」という言葉で表されたほどだそうです。

 その後、昭和初期にかけて、各氏子町内も「御神酒所(おみきしょ)」と呼ばれる引き回し屋台を拵え現在の祭禮の形となりました。

 現在は、麻賀多神社以外に愛宕神社、神明神社、八幡神社の氏子町が加わり、4社合同祭の形で、10月第2の金・土・日曜日に盛大に行われています。

 秋の夜空に佐倉囃子の笛太鼓の音が鳴り響き、20以上の山車、御神酒所や御輿が人々の思いを乗せて城下町を練り歩く様子は、佐倉ならではのものです。麻賀多神社の神輿は、千葉県最大級の大神輿です。

 皆さん、江戸時代から続く佐倉の秋祭りに足を運んでみてはいかがでしょうか。

佐倉の秋祭り

日時
10月13日(金)~15日(日)15時~22時
スケジュール

    【13日(金)】

  • 麻賀多神社大神輿の渡御/宮出し15時頃
  • 山車・御神酒所の曳き廻し、町内御輿の巡行
  • 【14日(土)】

  • 新町通りを中心に山車・御神酒所の引き廻し、町内御輿の巡行/終日
  • 【15日(日)】

  • 山車・御神酒所の曳き廻し、町内御輿の巡行
  • 麻賀多神社大神輿の渡御/宮入り21時40分頃
アクセス

    イベント会場(新町通り)京成佐倉駅南口から突き当たり、佐倉市立美術館を左折

    佐倉藩鎮守 麻賀多神社

  • JR佐倉駅から徒歩15分
  • 京成佐倉駅から徒歩15分
  • 佐倉市鏑木町933—1(佐倉城址公園入口)

山車人形

 明治時代に購入された山車人形は、佐倉市指定有形文化財に指定されています。秋祭り期間中は、おはやし館・各町内会の詰所に展示されており、間近で鑑賞することができます。

御神酒所

 御神酒所とは神様に御神酒などを奉納する場所のことを言います。本来新町の町内は山車と屋台それぞれを所有していました。古写真からも囃子台に三宝の上に御神酒や海の幸、山の幸をささげていた様子が見られ、山車を引き回し、屋台で神社神輿への奉納をしていました。

 このことより屋台のことを御神酒所と呼ぶようになったと言われています。詳細はホームページを参照してください。

※交通規制が行われます。会場周辺には駐車場はありませんので、公共交通機関を御利用ください。