小林の閑静な住宅地の自宅で小学生向け個人指導の算数教室を主宰する伊藤悦子さん。厚紙や折り紙を用いて面積の求め方や、数式の解き方を教えます。

単に「公式を覚えなさい」
ではなく具体物を通して理解を深めていきます。

伊藤さんが手作りした教材は、とても温かみが感じられます。

教材の問題集と並行して手作り問題も提供し、理解度を確認していきます。アットホームなスタイルは『学習塾』というよりも『算数教室』という名前がぴったり。

創意あふれる算数教室のルーツは、神戸市で教職に就いていた事と、その延長線上で始めた子どもの美術教室にあります。

同じ景色や物を見ても子どもたちそれぞれの感じ方と表現があります。

「ひとりひとりの感性を尊重してきました」と話してくれました。

教えることを通して〝素で向き合って来る〟子どもとの仕事に魅力を感じたそうです。

「気がつけば途切れることなく、子どもと関わる仕事をしています」と伊藤さん。

算数教室を開くきっかけは、低学年から算数で困っている子どもの実態にふれた経験です。

「算数は苦手意識をもってしまうと、学年が進むに従って深刻になります。だからその子に合った方法で理解の仕方を教えてあげたい」という思いを語ります。

美術と算数、教える内容は違っても、大人の考えを強制せず、子供の思考力や発想力を大切にする方針は共通しています。

そんな伊藤さんは、独身時代、スペインで見たフラメンコに感銘を受け、現在もレッスンを継続されているとのこと。

頼まれて地域のイベントで踊ることもあるそうです。

「子どもは未知数の可能性を秘めた存在。そのような子どもに伴走できるのは幸せです。教師という仕事は人とつながる仕事。そこが魅力です。」

明るく優しい雰囲気で語る言葉の節々に子どもへの思いと人とのつながりを大切にされてきた伊藤さんの人生を伺うことができました。

お問い合わせ

伊藤悦子
TEL:090-7811-4816