【平岡鳥見神社】【小林の鳥見神社】【道作古墳群】

 少しずつ暖かくなり始め、春の訪れを告げる花が咲き、草木が芽吹き始めます。これからの季節が楽しみです。 春の陽気に誘われてぶらりとお散歩してみてはいかがでしょうか。

 平岡鳥見神社の獅子舞は、300年以上の古い歴史を持つ行事で千葉県指定無形民俗文化財に指定されています。

 利根川、手賀沼付近の台地には幾つかの鳥見神社が点在しています。平岡の鳥見神社もその一つです。舞は元来、大森神社に伝わるもので、延元3年(1338年)北畠顕家の軍に従い北軍にと戦った武士の残党が関東地方に移って、<その時に持参した獅子舞を使って舞ったのが今日に伝承されたと云われています。この獅子舞が延宝6年(1678年)大森鳥見神社の神主の長男が平岡に鳥見神社を建てたことから、長男が一族の財産を受け継ぐ習わしで獅子頭と獅子舞も平岡に移ってきました。

 鳥見神社では、文明の頃から氏子(その土地の神様に守り育てられている者という意味)は、自分たちの着物や帯地などを獅子舞人の身につけて舞ってもらうと幸運に恵まれるとして依頼する人がいました。舞人は、これを十字にあやなして房として、背に垂れて舞います。また、獅子頭で痛むところを喰いついてもらうと痛みが癒えるといわれ、多くの人々が喰いついてもらったそうです。

 小林鳥見神社は、中世の頃まで常総両台地の間に広がっていた香取の海に面した下総台地に18社点在しています。

 ここから道沿いに道作古墳群があります。林の中には約22の古墳があり、この地が古代から神聖な地域であったことをうかがわせています。

■平岡鳥見神社の獅子舞

300年以上の古い歴史を持つ行事で千葉県指定無形民俗文化財に指定されている。

◎場所…千葉県印西市平岡1476

■小林鳥見神社

 創建は、崇神天皇の御宇5年と伝えられている。祭神は、饒速日命(にぎはやひのみこと)・宇摩志眞知命 (うましまぢのみこと)・御炊屋姫命(みかしきやひめのみこと)・火産靈命(ほむすびのかみ)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)を祀っている。

◎場所…千葉県印西市小林2712

◎駐車場…あり

■道作古墳群

 前方後円墳7基、円墳14基、方墳1基の合計22基から構成される群集墳。
 特に全長46メートル、高さ4メートルを測る1号墳は、印旛沼西岸域で最大の規模を有している。

◎場所…千葉県印西市小林2820

◎駐車場…2台