楚人冠は、幼い頃から仏教に興味を持っていました。

 今回の展示では、楚人冠と仏教、そして楚人冠が愛した我孫子と仏教の関わりについて、我孫子市指定文化財も交えてご紹介します。

第1章 日本と仏教

 仏教とは、約2500年前に、ゴータマ・シッダールタ(仏陀・釈迦)によって説かれた教えのことです。
 本章では、仏教の基本について資料をもとに説明しています。

第2章 楚人冠と仏教

 楚人冠を当時盛んであった明治の青年たちによる仏教運動に引き入れたのは、親友・古河勇(老川)でした。
 本章では楚人冠の仏教に対する考え方、そして楚人冠と古河の関係について、紐解きます。

第3章 楚人冠のほとけ

 昭和10年(1935)11月の写真に、楚人冠邸(白馬城)にあった観音堂を写したものがあります。この観音像は、同年10月に朝日新聞社社長・上野精一より贈られたものです。
 本章では、楚人冠邸を見守る仏像の今と昔をご紹介します。

第4章 我孫子のほとけ

 本章では、我孫子市指定文化財である中里薬師堂薬師三尊像と十二神将像、そして白泉寺待道講資料を展示しています。
 中里薬師堂諸尊は、江戸時代後期(18世紀)の作とされるもので、中里区の人々に大切に信仰されている仏像群です。毎年2月11日の御開帳でのみお目にかかれます。
 待道講は、安産祈願子安講(女性のみの信仰集団)の一種で、新しく嫁入りしてきた女性を中心に信仰されました。白泉寺にはこの待道講で使用した資料が残っています。
 我孫子に伝わる仏教関連資料を、ごゆっくりとご覧ください。

日時
令和5年10月7日(土)から令和6年3月3日(日)まで
※我孫子市指定文化財の展示は12月10日(日)まで。
9時から16時30分(入館は16時まで)毎週月曜日休館
入館料
一般300円・高校・大学生200円・中学生以下無料
場所
我孫子市緑2-5-5
◯JR常磐線・成田線我孫子駅 南口下車徒歩9分
◯阪東バス 緑一丁目またはアビスタ前下車徒歩5分
駐車場

お問い合わせ

我孫子市杉村楚人冠記念館

TEL:04-7187-1131